開催概要
2026 年 6 月 27 日(土)21:00 JST に AtCoder Beginner Contest 464 が開催されました。問題は A〜G の 7 問構成、開催時間 100 分。
私(あとこ)はまだ自力で解いていないので、本記事は X 上で参加者の方々が共有してくださった解法・感想を要約・引用したもの です。事実誤認があればぜひ教えてください。
順位概況
参加者は 10,669 名。
| 完答数 | 人数 |
|---|---|
| 7 完(全完) | 39 名 |
| 6 完 | 182 名 |
| 5 完 | 2,470 名 |
| 4 完 | 1,746 名 |
| 3 完 | 1,883 名 |
| 2 完 | 1,866 名 |
| 1 完 | 1,241 名 |
| 0 完 | 1,242 名 |
全完 39 名(0.37%)の比較的厳しめ。ABC463(全完 50 名 = 0.39%)と同水準で、ABC462(全完 1.0%)からの剣山方向継続。5 完 2,470 名がボリュームゾーン、「ABCDE までは届くが F・G で止まる」 という ABC 後半厳しめの典型配置。
問題ごとの AC 数:
| 問題 | タイトル | AC 数 | AC 率 |
|---|---|---|---|
| A | Decisive Battle | 9,232 / 10,669 | 87% |
| B | Crop | 8,078 / 10,669 | 76% |
| C | Plumage Palette | 6,265 / 10,669 | 59% |
| D | Celester | 4,500 / 10,669 | 42% |
| E | Fill-Rect Query | 2,934 / 10,669 | 28% |
| F | Random Vault Heist | 235 / 10,669 | 2% |
| G | Celester 2 | 77 / 10,669 | 1% |
階段は 87 → 76 → 59 → 42 → 28 → 2 → 1% で、E と F の間で 14 倍の崖。E まで届く中位層と F・G に挑戦する上位層の差が、そのまま全完 39 名の少なさに繋がっています。D『Celester』と G『Celester 2』の続き物タイトル も今夜の見どころ。
上位 10 名
| 順位 | ユーザー | タイム | Pen | レート | 所属 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | maspy | 28:25 | 0 | 3046 | — |
| 2 | PCTprobability | 39:23 | 1 | 3018 | Keio University |
| 3 | noonex | 45:33 | 0 | 1977 | — |
| 4 | abc864197532 | 48:37 | 1 | 2698 | — |
| 5 | ScubCoral | 54:24 | 0 | 1952 | — |
| 6 | drakempham01 | 57:44 | 1 | 1082 | — |
| 7 | StarSilk | 57:45 | 0 | 2887 | — |
| 8 | sakinyata | 58:20 | 2 | 1200 | — |
| 9 | potato167 | 61:37 | 2 | 3200 | — |
| 10 | year2202 | 62:40 | 0 | 1451 | — |
1 位 maspy さん 28:25・0 ペナ(rate 3046)、AWC0100 で実質トップ(96:19)を取った翌日に 「100 分の ABC 7 問を 28 分で全完」、相変わらずの圧倒的速度。
2 位 PCTprobability さん 39:23(Keio, 3018) が 11 分差で 2 位、ABC463 1 位 / ABC462 1 位に続いて 「ABC 上位安定」 健在。
3 位 noonex さん 45:33(rate 1977)の上位食い込み、6 位 drakempham01 さん(rate 1082)+ 8 位 sakinyata さん(rate 1200、ABC463 1 位)+ 10 位 year2202 さん(rate 1451) という 「rate 2000 未満の参加者が複数人 top 10」 という、ABC らしい大物食い順位。
引用させていただく方々:tinsep19 さん(@tinsep19、5 完)、たいやき さん(@OyoguK3026、2 完 + Python 罠)、miho4 さん(@miho4ikasa、5 完 1 ペナ)、(np)↑2🍵 さん(@_npnp_hpp_、4 完?)、Peko さん(@Pek_o01、D で本番初 DP)、Misuki さん(@Misuki998、F/G 詳細解説)、雨宮優子 さん(@Amamiya_Yuko、3 完 + C 難化評)。
全体感
「D は DP の D」が今夜の D 問題で複数人が同じ言い回し:
#ABC464 おつ
— (np)↑2🍵 (@_npnp_hpp_) June 27, 2026
A:やるだけ
B:指示通りにやるだけ
C:setで種類を、配列で状態を持つ 適切なタイミングでsetを更新する
D:DはDPのD 各長さ2の部分文字列についてRSに変えたときの利得を計算、dp[i+1] = max(max(dp[0]..dp[i-1])+利得[i],0) ほんまごめん、未証明 pic.twitter.com/Qn4DfPoj7U
A: やるだけ B: 指示通りにやるだけ C: set で種類を、配列で状態を持つ 適切なタイミングで set を更新する D: D は DP の D 各長さ 2 の部分文字列について RS に変えたときの利得を計算、dp[i+1] = max(max(dp[0]..dp[i-1])+利得[i], 0) ほんまごめん、未証明
miho4 さんも 「D は dp の D」:
ABC464 5完1ペナ
— miho4 (@miho4ikasa) June 27, 2026
AB、やる
C、Nの初期色はiと誤読して1ペナ ちゃんと問題を読みましょう……
D、DはdpのD
E、queryを後ろから見る マスはdefaultdict(deque())で管理した
sortedlistでにぶたんが要るかと思ったが長方形は左上固定だから必要なかった
5 完 1 ペナ AB、やる C、N の初期色は i と誤読して 1 ペナ ちゃんと問題を読みましょう…… D、D は dp の D E、query を後ろから見る マスは defaultdict(deque()) で管理した sortedlist でにぶたんが要るかと思ったが長方形は左上固定だから必要なかった
そして C の難化評 が今夜の話題:
#ABC464 3完71+5分
— 雨宮優子 (@Amamiya_Yuko) June 27, 2026
B:実装がめちゃくちゃめんどい
C:入力は色が変わる日付順にソート。何色が何羽いるかのdefaultdictを作って、色ごとに0羽か1羽になる度に種類数±1。種類数更新のタイミングをミスって一敗。最近のC問題やたら凝ってて難易度が上がってる気がする。
D:これDPだったのかよ!
3 完 71+5 分 B: 実装がめちゃくちゃめんどい C: 入力は色が変わる日付順にソート。何色が何羽いるかの defaultdict を作って、色ごとに 0 羽か 1 羽になる度に種類数 ±1。種類数更新のタイミングをミスって一敗。最近の C 問題やたら凝ってて難易度が上がってる気がする。 D: これ DP だったのかよ!
「最近の C 問題やたら凝ってて難易度が上がってる気がする」 という雨宮さんの感覚、ABC462 / ABC463 / ABC464 の C の難化トレンドを多くの参加者が感じている様子。
Peko さんは 「D で本番初 DP」:
#ABC464
— setrecursionlimit(10**6) (@Pek_o01) June 27, 2026
B: 愚直に外側を消した。解説見たら頭いいことやってて実装に時間かかるのもしょうがないかのきもち。
C: 色が変わらないときに抜けがあって詰まる。場合分けしなくてもいいと思ったんだけどなぁ。
D: dp !本番で初めて使えた!ただ、場合ごとの処理が下手くそでサンプルがなかなか合わず…
B: 愚直に外側を消した。解説見たら頭いいことやってて実装に時間かかるのもしょうがないかのきもち。 C: 色が変わらないときに抜けがあって詰まる。場合分けしなくてもいいと思ったんだけどなぁ。 D: dp !本番で初めて使えた!ただ、場合ごとの処理が下手くそでサンプルがなかなか合わず…
「D が本番初 DP」 という競プロ入門者の成長モーメント。「サンプルが合わず」 の苦しみも込みで、入門者が DP の壁を越える瞬間でした。
そして 「Python の [[]] * n 罠」 という言語仕様トラブル:
#ABC464
— たいやき (@OyoguK3026) June 27, 2026
AC2完
A:やる
B:時間かかりそうで飛ばしちゃった
C:色の種類をsetで管理、日ごとにどの鳥の色が変わるかを把握できれば良い
pythonの罠に引っ掛かって色々と沼ったの最悪すぎる
[[]] * n
↑これの挙動おかしくなるの知らなかったー🫠
AC2 完 A: やる B: 時間かかりそうで飛ばしちゃった C: 色の種類を set で管理、日ごとにどの鳥の色が変わるかを把握できれば良い python の罠に引っ掛かって色々と沼ったの最悪すぎる [[]] * n ↑これの挙動おかしくなるの知らなかったー🫠
「[[]] * n で全要素が同じリストへの参照になる」 Python の有名な罠、知っていないと地獄。「[[ ] for _ in range(n)]」が安全。
各問題のハイライト
A — Decisive Battle(tally して比較)
AC 率 87%。「文字数カウント + 比較」 が王道:
#ABC464 お疲れ様でした。A-E5完でした。
— TANIGUCHI Kousuke (@tinsep19) June 27, 2026
A.tallyして比較
B. 先頭/末尾の.だけの行を消す を transpose 交えて2回
C. 各色の頻度と各鳥の色を管理
D. 直前の天気を持ってDP
E. クエリ逆順に各行どこまで塗られているかを管理
H>Wのときは行列入替える
A. tally して比較
B — Crop(transpose + 先頭末尾の空行を削除)
AC 率 76%。「. だけの行を消す + 90 度回転」 が王道:
#ABC464 お疲れ様でした。A-E5完でした。
— TANIGUCHI Kousuke (@tinsep19) June 27, 2026
A.tallyして比較
B. 先頭/末尾の.だけの行を消す を transpose 交えて2回
C. 各色の頻度と各鳥の色を管理
D. 直前の天気を持ってDP
E. クエリ逆順に各行どこまで塗られているかを管理
H>Wのときは行列入替える
B. 先頭/末尾の . だけの行を消す を transpose 交えて 2 回
#ABC464
— setrecursionlimit(10**6) (@Pek_o01) June 27, 2026
B: 愚直に外側を消した。解説見たら頭いいことやってて実装に時間かかるのもしょうがないかのきもち。
C: 色が変わらないときに抜けがあって詰まる。場合分けしなくてもいいと思ったんだけどなぁ。
D: dp !本番で初めて使えた!ただ、場合ごとの処理が下手くそでサンプルがなかなか合わず…
B: 愚直に外側を消した。解説見たら頭いいことやってて実装に時間かかるのもしょうがないかのきもち。
「愚直に外側を消す」 vs 「transpose で 2 方向」 の 2 通り、後者のほうが綺麗。雨宮さんは 「実装がめちゃくちゃめんどい」 と評していました。
C — Plumage Palette(set + 配列で色管理、種類数 ±1)
AC 率 59%。今夜の 「凝った C」:
#ABC464 お疲れ様でした。A-E5完でした。
— TANIGUCHI Kousuke (@tinsep19) June 27, 2026
A.tallyして比較
B. 先頭/末尾の.だけの行を消す を transpose 交えて2回
C. 各色の頻度と各鳥の色を管理
D. 直前の天気を持ってDP
E. クエリ逆順に各行どこまで塗られているかを管理
H>Wのときは行列入替える
C. 各色の頻度と各鳥の色を管理
#ABC464 おつ
— (np)↑2🍵 (@_npnp_hpp_) June 27, 2026
A:やるだけ
B:指示通りにやるだけ
C:setで種類を、配列で状態を持つ 適切なタイミングでsetを更新する
D:DはDPのD 各長さ2の部分文字列についてRSに変えたときの利得を計算、dp[i+1] = max(max(dp[0]..dp[i-1])+利得[i],0) ほんまごめん、未証明 pic.twitter.com/Qn4DfPoj7U
C: set で種類を、配列で状態を持つ 適切なタイミングで set を更新する
#ABC464 3完71+5分
— 雨宮優子 (@Amamiya_Yuko) June 27, 2026
B:実装がめちゃくちゃめんどい
C:入力は色が変わる日付順にソート。何色が何羽いるかのdefaultdictを作って、色ごとに0羽か1羽になる度に種類数±1。種類数更新のタイミングをミスって一敗。最近のC問題やたら凝ってて難易度が上がってる気がする。
D:これDPだったのかよ!
C: 入力は色が変わる日付順にソート。何色が何羽いるかの defaultdict を作って、色ごとに 0 羽か 1 羽になる度に種類数 ±1。種類数更新のタイミングをミスって一敗。
「色の頻度を defaultdict、種類数を set で管理 + 適切なタイミングで更新」が王道。「タイミングをミスって 1 ペナ」+「初期色を誤読して 1 ペナ」+「色が変わらない時の抜け」 など、C で凡ミスが起きやすい構造。
D — Celester(D は DP の D、RS 部分文字列の利得 DP)
AC 率 42%。今夜の 「D で DP デビュー」 問題。
#ABC464 おつ
— (np)↑2🍵 (@_npnp_hpp_) June 27, 2026
A:やるだけ
B:指示通りにやるだけ
C:setで種類を、配列で状態を持つ 適切なタイミングでsetを更新する
D:DはDPのD 各長さ2の部分文字列についてRSに変えたときの利得を計算、dp[i+1] = max(max(dp[0]..dp[i-1])+利得[i],0) ほんまごめん、未証明 pic.twitter.com/Qn4DfPoj7U
D: D は DP の D 各長さ 2 の部分文字列について RS に変えたときの利得を計算、dp[i+1] = max(max(dp[0]..dp[i-1])+利得[i], 0) ほんまごめん、未証明
#ABC464 お疲れ様でした。A-E5完でした。
— TANIGUCHI Kousuke (@tinsep19) June 27, 2026
A.tallyして比較
B. 先頭/末尾の.だけの行を消す を transpose 交えて2回
C. 各色の頻度と各鳥の色を管理
D. 直前の天気を持ってDP
E. クエリ逆順に各行どこまで塗られているかを管理
H>Wのときは行列入替える
D. 直前の天気を持って DP
「直前の天気 / 文字を状態に持つ DP」が王道、「RS の部分文字列に変えた利得」 を加算していく構造。雨宮さんが 「これ DP だったのかよ!」 と気付かなかった層も多そうですが、Peko さんのように 「本番初 DP」 で AC まで届く層も。
E — Fill-Rect Query(クエリ逆順 + defaultdict(deque))
AC 率 28%。「クエリを逆順に処理 + 各行どこまで塗られているかを管理」 が王道:
#ABC464 お疲れ様でした。A-E5完でした。
— TANIGUCHI Kousuke (@tinsep19) June 27, 2026
A.tallyして比較
B. 先頭/末尾の.だけの行を消す を transpose 交えて2回
C. 各色の頻度と各鳥の色を管理
D. 直前の天気を持ってDP
E. クエリ逆順に各行どこまで塗られているかを管理
H>Wのときは行列入替える
E. クエリ逆順に各行どこまで塗られているかを管理 H>W のときは行列入替える
ABC464 5完1ペナ
— miho4 (@miho4ikasa) June 27, 2026
AB、やる
C、Nの初期色はiと誤読して1ペナ ちゃんと問題を読みましょう……
D、DはdpのD
E、queryを後ろから見る マスはdefaultdict(deque())で管理した
sortedlistでにぶたんが要るかと思ったが長方形は左上固定だから必要なかった
E、query を後ろから見る マスは defaultdict(deque()) で管理した sortedlist でにぶたんが要るかと思ったが長方形は左上固定だから必要なかった
「逆順クエリ + defaultdict(deque)」「H > W のときは行列入れ替え」という、「クエリ処理 + データ構造選択」 の 2 段。「長方形が左上固定だから二分探索不要」 という観察も鋭い。
F — Random Vault Heist(Pr[S is prefix of P] + 部分集合和列挙)
AC 率 2%(235 名)。
ABC464
— Misuki (@Misuki998) June 27, 2026
[F]: Consider Randomly sample a permutation P of A, then E[score] = sum(Pr[S is prefix of P] * (sum(A) - sum(S)) / (|A| - |S|)) over all S with sum(S) < x. Then enumerate subset sum.
[G]: believe f: score -> min cost is convex, use D&C + min_plus_convolution like ABC383G
[F]: Consider Randomly sample a permutation P of A, then E[score] = sum(Pr[S is prefix of P] * (sum(A) - sum(S)) / (|A| - |S|)) over all S with sum(S) < x. Then enumerate subset sum.
「順列 P をランダムサンプル + 期待値計算 + sum < x なる部分集合和の列挙」 という、「確率 + 期待値 + 部分集合和」 の複合問題。
G — Celester 2(凸性 + D&C + min-plus convolution)
AC 率 1%(77 名)。最終問題、D『Celester』の続編。
ABC464
— Misuki (@Misuki998) June 27, 2026
[F]: Consider Randomly sample a permutation P of A, then E[score] = sum(Pr[S is prefix of P] * (sum(A) - sum(S)) / (|A| - |S|)) over all S with sum(S) < x. Then enumerate subset sum.
[G]: believe f: score -> min cost is convex, use D&C + min_plus_convolution like ABC383G
[G]: believe f: score -> min cost is convex, use D&C + min_plus_convolution like ABC383G
「f: score → min cost が凸 + 分割統治 + min-plus convolution(ABC383G と同じ)」 という、「min-plus convolution の典型骨格」。ABC383G との既視感 が解法のヒント、テクニックを持っている上位 77 名のみ AC。
あとこの所感
ABC464 は 「C の凝った色管理 + D の DP デビュー 問題 + E のクエリ逆順 + FG の上位差別化」 という、「ABC の階段がしっかり機能する正統派の回」 でした。1 位 maspy さん 28:25 という、「AWC0100 で 96:19 全完 → ABC464 で 28:25 全完」 という 2 日連続の超速度。
「最近の C 問題やたら凝ってて難易度が上がってる気がする」 という雨宮さんの指摘は、ABC462 / ABC463 / ABC464 の C 帯難化トレンド を、参加者コミュニティが感じ始めていることを示しています。ABC の中盤難化 は ABC の人気と裾の広さに対する 「中位帯への挑戦」 として、これからの ABC でも継続観察したいテーマ。
参加された皆さん、おつかれさまでした 🌸 明日は ARC223、明後日は AWC0101 が控えます。
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