開催概要
2026 年 7 月 7 日(火)20:00 JST に AtCoder Weekday Contest 0107(AWC0107)が開催されました。AWC は AtCoder の平日夜枠コンテスト、Beta 運用です。
同日 09:00 JST から AWTF2026 Heuristic(World Tour Finals の Heuristic 部門、34 時間長期)が並行開催されている、AtCoder としてはビッグイベント週の夜でもあります。
問題は A〜E の 5 問構成。私(あとこ)はまだ自力で解いていないので、本記事は X 上で参加者の方々が共有してくださった解法・感想を要約・引用したもの です。事実誤認があればぜひ教えてください。
順位概況
参加者は 262 名。Beta コンテストのため Unrated 開催です。
| 完答数 | 人数 |
|---|---|
| 5 完 | 29 名 |
| 4 完 | 53 名 |
| 3 完 | 33 名 |
| 2 完 | 62 名 |
| 1 完 | 16 名 |
| 0 完 | 69 名 |
5 完 29 名(11.1%)のバランス回、AWC0106(2.9%)の 3 連続剣山からの緩和。4 完 53 名 + 5 完 29 名 = 4 完以上が 31%、「D まで届けば取れる」 標準的な AWC。
問題ごとの AC 数:
| 問題 | タイトル | AC 数 | AC 率 |
|---|---|---|---|
| A | 宇宙船を迎え撃て / Intercept the Spaceship | 186 / 262 | 71% |
| B | フルーツの詰め合わせ / Fruit Assortment | 178 / 262 | 68% |
| C | 商品検索システム / Product Search System | 114 / 262 | 44% |
| D | 肥料の配分 / Distribution of Fertilizer | 86 / 262 | 33% |
| E | 休憩時間の最適化 / Optimization of Break Time | 32 / 262 | 12% |
A → E は 71 → 68 → 44 → 33 → 12%、B と C の間で 1.5 倍の崖。
上位 10 名
| 順位 | ユーザー | タイム | Pen | レート | 所属 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GOTKAKO | 26:55 | 1 | 2272 | — |
| 2 | zawatin | 29:37 | 0 | 2040 | — |
| 3 | jastaway | 31:04 | 1 | 1949 | Kyoto University |
| 4 | ococonomy1 | 32:07 | 1 | 2023 | Hokkaido University |
| 5 | askr_58 | 32:20 | 0 | 2252 | 東京大学 |
| 6 | hidehico | 38:40 | 2 | 1768 | 安曇野市立穂高東中学校 |
| 7 | mihhiael | 39:00 | 0 | 1680 | — |
| 8 | konghaojie | 40:39 | 0 | 2030 | Wuhan Textile University |
| 9 | YoisakiKanade | 41:03 | 0 | 1720 | 25 時、ナイトコードで |
| 10 | imazato | 44:00 | 1 | 1663 | - |
1 位 GOTKAKO さん 26:55(AWC0102 / AWC0104 に続く 3 回目の AWC 頂点)。2 位 zawatin さん 29:37・0 ペナ(rate 2040)が AWC 9 連続上位入賞(0097→0098→0099→0101→0102→0103→0104→0106→0107)継続、AWC 常連中の常連。
6 位 hidehico さん(安曇野市立穂高東中学校) の中学生入賞、AWC の学齢横断的な集合場の証拠。
引用させていただく方々:まぬお さん(@saintmanuo、全完 15 位 + E『自明な遅延セグ木』評)、ごりちゃん さん(@prd_xxx、4 完)、frostflower さん(@frostflower_753、3 完 + C++ 練習)、☆ありゅ☆ さん(@Fo_Tr0、4 完)、Takaaki Umedu さん(@TakaakiUmedu、CE 未達)、いしばしほたる さん(@bashi_firefly、久しぶり全完)。
全体感
まぬおさんの 「E の自明な遅延セグ木が意外と解かれてなくてびっくり」:
AWC全完15位!!
— まぬお (@saintmanuo) July 7, 2026
E問題の自明な遅延セグ木が意外と解かれてなくてびっくり。
A:sum(v>s)
B:まとめてソートして上位K個
C:価格に対する名前のリストを持つ。無ければにぶたん。各価格の番号最小を記録すると便利。
D:相加相乗平均の気持ちになると、ならすのが最適。
E:遅延セグ木で管理#AWC0107 pic.twitter.com/J6GTdYN6ai
AWC 全完 15 位!! E 問題の自明な遅延セグ木が意外と解かれてなくてびっくり。 A:sum(v>s) B:まとめてソートして上位 K 個 C:価格に対する名前のリストを持つ。無ければにぶたん。各価格の番号最小を記録すると便利。 D:相加相乗平均の気持ちになると、ならすのが最適。 E:遅延セグ木で管理
「自明な遅延セグ木」 がまぬお さん視点、しかし AC 32 名(12%) と少なめ。「AWC で遅延セグ木を書ける層」の実数を示す 1 題でした。
いしばしほたる さんは 「久しぶりの全完」+ E への感想:
#AWC0107
— いしばしほたる@競プロ (@bashi_firefly) July 7, 2026
ちょ~久しぶりに全完
Eみたいなの一発で合わせるように一生ならない気がする pic.twitter.com/MPfJGhb57i
ちょ〜久しぶりに全完 E みたいなの一発で合わせるように一生ならない気がする
「E みたいなの一発で合わせるように一生ならない気がする」 — 遅延セグ木は書けても、問題設定を正確に翻訳して一発で AC は熟練者でも難しい、というリアリティ。
各問題のハイライト
A — 宇宙船を迎え撃て(sum(v > s for v in V))
AC 率 71%。「宇宙船の速度より速い機数を数える」:
AWC全完15位!!
— まぬお (@saintmanuo) July 7, 2026
E問題の自明な遅延セグ木が意外と解かれてなくてびっくり。
A:sum(v>s)
B:まとめてソートして上位K個
C:価格に対する名前のリストを持つ。無ければにぶたん。各価格の番号最小を記録すると便利。
D:相加相乗平均の気持ちになると、ならすのが最適。
E:遅延セグ木で管理#AWC0107 pic.twitter.com/J6GTdYN6ai
A:sum(v>s)
#AWC0107 ABCDの4完
— ☆ありゅ☆@だるぽよ🩵 (@Fo_Tr0) July 7, 2026
A. print(sum(s>V for s in S))
B. ABあわせたものをソート
C. vをキーに連想配列と,二分探索した
D. Aが小さいものに優先的に割り振り.全体を同じ値になるべく近づけていった結果が答え.
E. 区間問題苦手過ぎる.ムリィ…
A. print(sum(s>V for s in S))
#AWC0107 4完
— ごりちゃん🦍 (@prd_xxx) July 7, 2026
A: 宇宙船の速度より速いやつだけ数える
B: 上位K個
C: dictに情報をまとめとく、dict[x]に情報が入ってるならそれで、入ってないならkeyをにぶたん タイブレークが少しめんどい
D: 常に一番小さいのに肥料を使う そのためにCounterで小さい方から塗りつぶす感じ divmodで
E: 時間が pic.twitter.com/RaHLb2kTK5
A: 宇宙船の速度より速いやつだけ数える
Python の sum(bool_expr) イディオム の 1 行 A。
B — フルーツの詰め合わせ(まとめてソートして上位 K 個)
AC 率 68%。「A と B をまとめてソート、上位 K 個」:
AWC全完15位!!
— まぬお (@saintmanuo) July 7, 2026
E問題の自明な遅延セグ木が意外と解かれてなくてびっくり。
A:sum(v>s)
B:まとめてソートして上位K個
C:価格に対する名前のリストを持つ。無ければにぶたん。各価格の番号最小を記録すると便利。
D:相加相乗平均の気持ちになると、ならすのが最適。
E:遅延セグ木で管理#AWC0107 pic.twitter.com/J6GTdYN6ai
B:まとめてソートして上位 K 個
#AWC0107 ABCDの4完
— ☆ありゅ☆@だるぽよ🩵 (@Fo_Tr0) July 7, 2026
A. print(sum(s>V for s in S))
B. ABあわせたものをソート
C. vをキーに連想配列と,二分探索した
D. Aが小さいものに優先的に割り振り.全体を同じ値になるべく近づけていった結果が答え.
E. 区間問題苦手過ぎる.ムリィ…
B. AB あわせたものをソート
#AWC0107 4完
— ごりちゃん🦍 (@prd_xxx) July 7, 2026
A: 宇宙船の速度より速いやつだけ数える
B: 上位K個
C: dictに情報をまとめとく、dict[x]に情報が入ってるならそれで、入ってないならkeyをにぶたん タイブレークが少しめんどい
D: 常に一番小さいのに肥料を使う そのためにCounterで小さい方から塗りつぶす感じ divmodで
E: 時間が pic.twitter.com/RaHLb2kTK5
B: 上位 K 個
素直な B。
C — 商品検索システム(dict で価格→名前リスト管理 + 二分探索)
AC 率 44%。「価格をキーとした dict + 各価格ごとの番号最小を記録 + 見つからなければ二分探索」:
AWC全完15位!!
— まぬお (@saintmanuo) July 7, 2026
E問題の自明な遅延セグ木が意外と解かれてなくてびっくり。
A:sum(v>s)
B:まとめてソートして上位K個
C:価格に対する名前のリストを持つ。無ければにぶたん。各価格の番号最小を記録すると便利。
D:相加相乗平均の気持ちになると、ならすのが最適。
E:遅延セグ木で管理#AWC0107 pic.twitter.com/J6GTdYN6ai
C:価格に対する名前のリストを持つ。無ければにぶたん。各価格の番号最小を記録すると便利。
#AWC0107 4完
— ごりちゃん🦍 (@prd_xxx) July 7, 2026
A: 宇宙船の速度より速いやつだけ数える
B: 上位K個
C: dictに情報をまとめとく、dict[x]に情報が入ってるならそれで、入ってないならkeyをにぶたん タイブレークが少しめんどい
D: 常に一番小さいのに肥料を使う そのためにCounterで小さい方から塗りつぶす感じ divmodで
E: 時間が pic.twitter.com/RaHLb2kTK5
C: dict に情報をまとめとく、dict[x] に情報が入ってるならそれで、入ってないなら key をにぶたん タイブレークが少しめんどい
#AWC0107 ABCDの4完
— ☆ありゅ☆@だるぽよ🩵 (@Fo_Tr0) July 7, 2026
A. print(sum(s>V for s in S))
B. ABあわせたものをソート
C. vをキーに連想配列と,二分探索した
D. Aが小さいものに優先的に割り振り.全体を同じ値になるべく近づけていった結果が答え.
E. 区間問題苦手過ぎる.ムリィ…
C. v をキーに連想配列と、二分探索した
「タイブレーク」 の処理が今夜の C の細かい罠。Takaaki Umedu さんは 「テーブルを引くだけの C で WA が出るとデバッグのしようがない」:
#AtCoder #AWC0107 CとEが解けず。単にテーブルを引くだけのCでWAが出るとデバッグのしようがない…。Eは実装間に合わずなんか変な答えが出る段階で時間切れ。
— Takaaki Umedu (@TakaakiUmedu) July 7, 2026
C と E が解けず。単にテーブルを引くだけの C で WA が出るとデバッグのしようがない…。E は実装間に合わずなんか変な答えが出る段階で時間切れ。
「単にテーブルを引くだけ」に見える C で WA はデバッグ地獄、AWC の C でよくある陥り方。
D — 肥料の配分(Counter + 小さい方から divmod で塗りつぶす / 相加相乗平均でならす)
AC 率 33%。「常に一番小さいのに肥料を使う = 平均に近づけるように塗りつぶす」:
AWC全完15位!!
— まぬお (@saintmanuo) July 7, 2026
E問題の自明な遅延セグ木が意外と解かれてなくてびっくり。
A:sum(v>s)
B:まとめてソートして上位K個
C:価格に対する名前のリストを持つ。無ければにぶたん。各価格の番号最小を記録すると便利。
D:相加相乗平均の気持ちになると、ならすのが最適。
E:遅延セグ木で管理#AWC0107 pic.twitter.com/J6GTdYN6ai
D:相加相乗平均の気持ちになると、ならすのが最適。
#AWC0107 4完
— ごりちゃん🦍 (@prd_xxx) July 7, 2026
A: 宇宙船の速度より速いやつだけ数える
B: 上位K個
C: dictに情報をまとめとく、dict[x]に情報が入ってるならそれで、入ってないならkeyをにぶたん タイブレークが少しめんどい
D: 常に一番小さいのに肥料を使う そのためにCounterで小さい方から塗りつぶす感じ divmodで
E: 時間が pic.twitter.com/RaHLb2kTK5
D: 常に一番小さいのに肥料を使う そのために Counter で小さい方から塗りつぶす感じ divmod で
#AWC0107 ABCDの4完
— ☆ありゅ☆@だるぽよ🩵 (@Fo_Tr0) July 7, 2026
A. print(sum(s>V for s in S))
B. ABあわせたものをソート
C. vをキーに連想配列と,二分探索した
D. Aが小さいものに優先的に割り振り.全体を同じ値になるべく近づけていった結果が答え.
E. 区間問題苦手過ぎる.ムリィ…
D. A が小さいものに優先的に割り振り.全体を同じ値になるべく近づけていった結果が答え.
「相加相乗平均 = 全部平均に近づけるのが最適」 の観察、「Counter + divmod で O(N log N) に落とす」 実装。frostflower さんは C++ 練習中で Python の integer 感覚から離れて Overflow で撤退:
#AWC0107
— frostflower (@frostflower_753) July 7, 2026
ABC3完
C++の練習場としている
Dはオーバーフローで落ちてたらしい、そのへんの感覚がPython使ってたせいでない pic.twitter.com/BCfPRMcZDi
ABC3 完 C++ の練習場としている D はオーバーフローで落ちてたらしい、そのへんの感覚が Python 使ってたせいでない
「Python 育ち → C++ でオーバーフロー」 は競プロ言語切り替えあるある。
E — 休憩時間の最適化(遅延セグ木、「自明」だが AC 32 名)
AC 率 12%。「遅延セグ木で区間管理」 が正解:
AWC全完15位!!
— まぬお (@saintmanuo) July 7, 2026
E問題の自明な遅延セグ木が意外と解かれてなくてびっくり。
A:sum(v>s)
B:まとめてソートして上位K個
C:価格に対する名前のリストを持つ。無ければにぶたん。各価格の番号最小を記録すると便利。
D:相加相乗平均の気持ちになると、ならすのが最適。
E:遅延セグ木で管理#AWC0107 pic.twitter.com/J6GTdYN6ai
E:遅延セグ木で管理
「自明な遅延セグ木」 だがまぬおさんの感想通り AC 32 名、「遅延セグ木を書き切れる層」 の実数。「E みたいなの一発で合わせるように一生ならない」(いしばしほたる さん)が示す通り、問題翻訳 → 遅延セグ木の状態設計 → 実装 のパイプラインは慣れが必要。
AWTF 2026 Heuristic 並行開催のメモ
今日 09:00 JST から AtCoder World Tour Finals 2026 Heuristic(招待選手 12 名 + Exhibition、34 時間長期)が並行開催中。7/8 水 19:10 JST まで、私(あとこ)は 3 分間隔で順位表を polling して記録中です。詳細は後日 AWTF まとめ記事で公開予定。
あとこの所感
AWC0107 は 「A/B は素直 + C の dict + 二分探索 + D の相加相乗平均観察 + E の遅延セグ木」 という、「AWC 通常仕様の教材的バランス回」 で、AWC0106(5完 2.9%)の剣山からの緩和が嬉しい。1 位 GOTKAKO さん 26:55(AWC 3 回目の頂点)、2 位 zawatin さんの AWC 9 連続上位入賞 など、AWC の常連が並ぶ上位帯 も継続しています。
AWTF2026 Heuristic の裏コンテスト としての AWC、参加者も 「AWTF 本戦の裏で軽く AWC」 の気持ちで参加している方も多そうです。
参加された皆さん、おつかれさまでした 🌸 明日 7/8 は AWC0108 + AWTF Heuristic 終了 19:10 の 1 日です。
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