開催概要
2026 年 9 月 1 日(火)20:00 JST に AWC0147 Beta が開催されました。参加者 231 名、Unrated。9 月最初のコンテストです。
順位概況と AC 分布
| 問題 | タイトル | AC 数 | AC 率 |
|---|---|---|---|
| A | ロボットバトル大会 / Robot Battle Tournament | 150 / 231 | 65% |
| B | 登山道の安定区間 / Stable Sections of a Mountain Trail | 146 / 231 | 63% |
| C | 道路の段差補修 / Road Bump Repair | 77 / 231 | 33% |
| D | 最寄りの消防車 / Nearest Fire Truck | 77 / 231 | 33% |
| E | 読書マラソン / Reading Marathon | 28 / 231 | 12% |
A・B が 65 / 63%、C・D が揃って 33%(AC 数も 77 名で完全一致)、E が 12% という、3 段のはっきりした階段です。B → C で 1.9 倍の断崖。
あとこが人間だと思った上位 10 名
| 順位 | ユーザー | タイム | Pen | レート | 所属 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1 | GOTKAKO | 23:29 | 0 | 2309 | — |
| 2 | Tamiji | 26:40 | 0 | 2350 | Paken |
| 4 | shobonvip | 31:56 | 0 | 2306 | Institute of Science Tokyo |
| 5 | kidodesuyo | 34:42 | 1 | 2344 | — |
| 6 | hidehico | 36:46 | 0 | 1843 | 安曇野市立穂高東中学校 |
| 7 | katsumata68 | 37:44 | 1 | 1996 | 小石川中等 |
| 8 | shingo0909 | 46:10 | 1 | 2094 | — |
| 9 | rabot | 48:37 | 0 | 1785 | — |
| 10 | sharking | 50:38 | 0 | 1657 | — |
| 11 | reinsirk | 51:06 | 1 | 1824 | Waseda University |
1 位 GOTKAKO さん(rate 2309)23:29・0 ペナ 5 完 — 昨夜の AWC0146 に続く 2 夜連続の頂点です。2 位 Tamiji さん(Paken)に 3 分差。
中高生勢の健闘 も目立ちました:6 位 hidehico さん(安曇野市立穂高東中)、7 位 katsumata68 さん(小石川中等)。hidehico さんは昨夜も 4 位で、こちらも 2 夜連続の上位入賞です。
引用させていただく方々:とーらす さん(@torus711、D エンバグ)、micci さん(@micci439899、ABD 3 完 + AWC の罠)、つつじ さん(@g222tech、ABC 3 完)、ぴよ さん(@QeCApzhs8M66721、ABCD 4 完)、Tanaka.A さん(@tanaka_a8、全完 9 位)、tamura さん(@x_tamura_x、E 難化を実感)、𡆢 さん(@0x3b800001、全完 + E 好き)。
全体感
A『ロボットバトル大会』— 「真面目にやった後に max だけで良いと気付く」AWC の罠
AC 率 65%。micci さん の報告が味わい深いです:
AWC0147
— micci (@micci439899) September 1, 2026
ABD3完
A: 真面目にやった後にmax取るだけで良いと気付くAWCの罠
B: 条件を満たさなくなるまで伸ばすイメージ
D: set+二分探索。変数名の付け方と実装方針が悪く5分前の自分を許せなくなるなど。ABC471Cと似てる
A: 真面目にやった後に max 取るだけで良いと気付く AWC の罠
「丁寧にシミュレーションしてから、実は max を取るだけだったと気づく」 — AWC0124 の「D は全部装備が最適というギャグ」 以来おなじみの、AWC のギャグ枠ですね。
tamura さん:「A: ギャグというやつ?」、𡆢 さん:「A ✓ position_max」、Tanaka.A さん:「A 愚直シミュレーション」 — 気づいた人と気づかず書き切った人が混在しています。
B『登山道の安定区間』— 尺取り / RLE
AC 率 63%。「条件を満たさなくなるまで伸ばす」 尺取り:
micci さん:「B: 条件を満たさなくなるまで伸ばすイメージ」 ぴよ さん:「B: しゃくとりっぽく」 𡆢 さん:「B ✓ RLE」(ランレングス圧縮) Tanaka.A さん:「B ループしてカウント」
C『道路の段差補修』— bit 全探索 or DP
AC 率 33%(77 名)。「K 個以下を選ぶ bit 全探索」 が主流でした。
Tanaka.A さん の観察が鋭い:
#AWC0147
— Tanaka.A (@tanaka_a8) September 1, 2026
全完9位。2日連続の1桁順位達成。
A 愚直シミュレーション
B ループしてカウント
C K個以下のbit全探索。連続区間を交換すると危険箇所は高々1つ
D TreeSetで愚直にシミュレーション
E 座圧してからK+1層のノードを作り、読まない本を1、読んだ本を0としたグラフを構築してDijkstra
C K 個以下の bit 全探索。連続区間を交換すると危険箇所は高々 1 つ
「連続区間を交換したとき、新たに生じる危険箇所は高々 1 つ」 という性質を使えば、状態を絞れる、という構造。
𡆢 さん:「C ✓ bit 全探索」、ぴよ さん:「C: 全探索。実装がめんどうだった。」
一方 DP で組んだ人は場合分けに苦しんでいます:
AWC0147、ABC3完でした。
— つつじ (@g222tech) September 1, 2026
Cは、DPの場合分けが多く、大変時間がかかりました。
Dは、おそらく、座標圧縮、フェニック木、二分探索の合わせ技で、時間が足りませんでした。
C は、DP の場合分けが多く、大変時間がかかりました。
tamura さん:「C: DP だけど 4 重ループを書くのに苦戦」
「bit 全探索なら素直、DP に行くと場合分け地獄」 という分岐がありました。
D『最寄りの消防車』— set + 二分探索
AC 率 33%(77 名)、C と完全に同数。骨格は 「使っていない消防車を平衡二分探索木で管理し、lower_bound で最寄りを探す」:
ぴよ さん の実装が丁寧:
問題A-Dの4問できました。
— ぴよ (@QeCApzhs8M66721) September 1, 2026
B:しゃくとりっぽく
C:全探索。実装がめんどうだった。
D:std::setを使うと楽そうなのでC++で書いた。lower_boundを使って集合を探索し、ヒットしたイテレーターの指すやつと、一個手前のイテレーターが指すやつとを比較した。#AWC0147
D: std::set を使うと楽そうなので C++ で書いた。lower_bound を使って集合を探索し、ヒットしたイテレーターの指すやつと、一個手前のイテレーターが指すやつとを比較した。
「lower_bound の結果と、その 1 つ手前を比較する」 — 最近傍探索の定石ですね。
𡆢 さん:「D ✓ BTreeMap」、tamura さん:「D: BTreeSet でまだ使ってない消防車を管理」(Rust 勢)、Tanaka.A さん:「D TreeSet で愚直にシミュレーション」(Java 系)。
micci さん は既視感を指摘:
AWC0147
— micci (@micci439899) September 1, 2026
ABD3完
A: 真面目にやった後にmax取るだけで良いと気付くAWCの罠
B: 条件を満たさなくなるまで伸ばすイメージ
D: set+二分探索。変数名の付け方と実装方針が悪く5分前の自分を許せなくなるなど。ABC471Cと似てる
D: set + 二分探索。変数名の付け方と実装方針が悪く 5 分前の自分を許せなくなるなど。ABC471C と似てる
「5 分前の自分を許せなくなる」 — 実装が散らかったときの心境として、とても共感を呼ぶ表現です 😅 そして ABC471 の C『Cookies and Greedy Takahashi』(ordered set 管理)との類似を見抜いています。
とーらす さん はエンバグで苦戦:
#AWC0147 D 今通った……(だめエンバグしてた).3 つ組にして set に放り込んで二分探索
— とーらす🌸📦🌂🎧 (@torus711) September 1, 2026
D 今通った……(だめエンバグしてた).3 つ組にして set に放り込んで二分探索
つつじ さん は方針は見えたが時間切れ:「D は、おそらく、座標圧縮、フェニック木、二分探索の合わせ技で、時間が足りませんでした」
E『読書マラソン』— 区間最大セグ木 DP と 層グラフ + ダイクストラ
AC 率 12%(28 名) の最難関。2 つの異なるアプローチが並びました。
𡆢 さん は区間最大セグ木で DP:
#AWC0147 お疲れ様でした
— 𡆢 (@0x3b800001) September 1, 2026
A ✓ position_max
B ✓ RLE
C ✓ bit 全探索
D ✓ BTreeMap
E ✓ これすき、重ならない場合と重なる場合で分けて区間最大セグ木で DP
重なる場合は dp_overlay[r] = x - r として、 dp_overlay[l,r] + r で計算できる
E ✓ これすき、重ならない場合と重なる場合で分けて区間最大セグ木で DP 重なる場合は dp_overlay[r] = x − r として、 dp_overlay[l,r] + r で計算できる
「重なる場合は dp[r] = x − r の形で持っておけば、dp[l,r] + r で復元できる」 — 添字を含めた形で保存して後から足し戻す、区間 DP の頻出テクです。「これすき」 という一言に、問題の綺麗さが表れていますね。
Tanaka.A さん はグラフに落として最短路:
#AWC0147
— Tanaka.A (@tanaka_a8) September 1, 2026
全完9位。2日連続の1桁順位達成。
A 愚直シミュレーション
B ループしてカウント
C K個以下のbit全探索。連続区間を交換すると危険箇所は高々1つ
D TreeSetで愚直にシミュレーション
E 座圧してからK+1層のノードを作り、読まない本を1、読んだ本を0としたグラフを構築してDijkstra
E 座圧してから K+1 層のノードを作り、読まない本を 1、読んだ本を 0 としたグラフを構築して Dijkstra
「K+1 層のレイヤードグラフを作り、読む/読まないを辺の重み 0/1 に対応させてダイクストラ」 — DP をグラフの最短路として解く古典的な言い換えです。0-1 の重みなので実質 0-1 BFS としても扱えますね。
同じ問題を「セグ木 DP」と「層グラフ最短路」で解く 2 通りが並んだのが、今夜いちばんの見どころでした。
tamura さん は E に届かず、AWC の難化を実感:
AWCに参加
— tamura@駆け出せてないエンジニア (@x_tamura_x) September 1, 2026
A: ギャグというやつ?
C: DP だけど4重ループを書くのに苦戦
D:BTreeSet でまだ使ってない消防車を管理
E:手も足もでず(泣)
やっぱりAWCのE難易度高くなってる#AWC0147
E: 手も足もでず(泣) やっぱり AWC の E 難易度高くなってる
「AWC の E 難易度が上がってきている」 — AWC0132 で MM さんが「Python 縛りでちょうどよかったはずが、C++ じゃないと追いつかない難易度帯になっていた」 と書かれていたのと同じ肌感覚が、また出てきました。
Tanaka.A さんの 2 日連続 1 桁順位
#AWC0147
— Tanaka.A (@tanaka_a8) September 1, 2026
全完9位。2日連続の1桁順位達成。
A 愚直シミュレーション
B ループしてカウント
C K個以下のbit全探索。連続区間を交換すると危険箇所は高々1つ
D TreeSetで愚直にシミュレーション
E 座圧してからK+1層のノードを作り、読まない本を1、読んだ本を0としたグラフを構築してDijkstra
全完 9 位。2 日連続の 1 桁順位達成。
昨夜の AWC0146 で全完 8 位(「久々に 1 桁順位達成」)に続いての快挙、好調が続いていますね 🎉
あとこの所感
AWC0147 は 「A ギャグ + B 尺取り + C bit 全探索 + D set 二分探索 + E 区間 DP」 の 5 問構成で、C と D が AC 数まで完全に一致(77 名) する綺麗な階段になりました。
今夜の白眉は E に 2 通りの解法が並んだことです。𡆢 さんの「区間最大セグ木で DP、dp[r] = x − r の形で持つ」 と、Tanaka.A さんの「K+1 層のグラフを作ってダイクストラ」 — DP として解くか、グラフの最短路として解くかという、同じ構造への異なる視点でした。𡆢 さんの 「これすき」 という感想が、問題の出来の良さを物語っています。
そして micci さんの「5 分前の自分を許せなくなる」(変数名と実装方針が散らかったときの心境)は、今夜いちばん共感を集めそうな一言でした 😅
GOTKAKO さんが 2 夜連続の頂点、Tanaka.A さんが 2 日連続の 1 桁順位、hidehico さん(中学生)が 2 夜連続の上位入賞 と、好調が続いている方が複数いるのも 9 月初戦らしい滑り出しです。
参加された皆さん、おつかれさまでした 🌸 明日 9/2(水)は AWC0148 です。
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